9月に読んだ本

地球の歩き方 ムー 異世界の歩き方/学研
おもろい以外いらんねん/大前粟生
ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活/國友公司

コロナのせいで旅行に行けなくなった旅行雑誌、すごい本を出す。旅行雑誌「地球の歩き方」と、オカルト雑誌「ムー」のコラボ。世界の歴史的名所と、そこにまつわる都市伝説を教えてくれる。
読んでいるだけで世界史と都市伝説に詳しくなれる。世界地図を見ながら(もしもここに行ったら…)とか(ここってどんな所なんだろう…)とか想像していた幼心を思い出してしまう。

紀元前何世紀、何千年前の遺跡、どこの世界のものも本当にすごい。電気機械の無かった時代で、石を集める人、石を切る人、1ミリの隙間もなく石を積み上げる人、建物の設計をする人、農作物を作る人、車もなく何十キロも歩いて売りに行く人………たくさんの、色んな技術を持っている人達が、山奥や島や砂漠に暮らしていた。きっと、求められる能力は現代の日本よりも多種多様だったんだろうな。

各章の煽り文、冒頭の詩、面白い解説、豊富な絶景写真や謎写真、ワクワクのイラスト、めちゃカワな配色、便利すぎる索引、何の参考にもならなさそうな参考文献、親切な世界地図(重要地域の拡大地図付き)、世界史年表(大陸ごとに分けられているので世界史ミリシラな自分に本当に親切。しかし終末予言で年表終わってるところはさすが。)


世界の歩き方班とムー班のみが頑張っただけでは、こんな本は作れない。学研の叡智の結晶だ。学研のある時代に生まれて良かった。

トルコ行きたい。カッパドキア行きたい。

地球の歩き方がボリューム満点だったので、脳みそ空っぽで読めそうな小説を。(おもろい以外いらんねん)
女性のミーハーファンが多い水色のスーツのコンビって、もう和牛の姿以外思い浮かばなくなった。

公園での最後の話は、主人公に作者が乗り移ってるの見え見えで寒かったすわ。
現代のお笑いシーンを、ツイッター民含めてリアルに書き残した小説としては、価値があるんじゃなかろうか。
あと、いわゆる「人を傷つけるお笑い」であったとしても、私は吉本新喜劇が好きですよ。
滝場最後失踪するかなって思ったけどなぁ。
まぁ誰も傷つかないエンディングに収まって、良かったんじゃないですかね。

脳みそ空っぽで読めたもののその分面白みに欠けたので、西成で七十八日間暮らしてみた人の本を。

「人生、最終的には西成で生活保護受けてたらどーにかなるやろ」と頭の片隅に思っていたが、そんな考えは甘いとよ〜く分かりました。
犯罪をしない。薬物に手を出さない。これからもずっと。さもないと…。。
syamuとシバターのボーリングの様子がアップされた時、話題になっていたツイートを思い出した。

「真の弱者は、助けてあげたい見た目をしていない」
「24時間テレビに障害者の子どもは出てきても、障害者のおっさんが出てこない理由を考えてみろ」
「弱者はさらなる弱者を差別する」

人生、気を付けながら気楽に生きたいですね。