February.19.Sun 23:41
category:過去





過去に暴力を振るわれていた人から、今でも連絡がくる。会いたい、と。これまでのことをごめんなさい、と。何通も。きちんと話し合って、友達として仲良くやっていきたいという内容を綴ってる。

どれだけ謝られても、過去がなかったことになんてならないけど。彼の心が本当に入れ替わったとしても、傷ついた記憶が、刻み込まれた恐怖と不安が消えることはない。もう離れて数年の月日が経った今でも、わたしはまだ時折脳裏に過る光景に現実が重なってパニックを起こす。いつも不安定で、何かに縋りたくて、でも誰も信じられなくて。

再び会うことを選べば、その頃に与えられた苦痛をきっとまた思い出すことになる。下手すれば脱出した日常に戻ることにもなりかねない。こちらからわざわざ辛い思いをしに行く必要なんてないのだから。だから、もう二度と会うことはない。連絡も返さない。そう決めている。

だけどブロック設定やアドレス変更が出来ないまま今に至る。完全に拒否して、送られたメッセージがエラーになったり届かなくなることで、唯一の連絡手段が途絶えたことに彼が逆上してわたしを抹消しにくるんじゃないか、とか。わけのわからないことを考えたりしてる。そんな可能性、限りなく低いはずなのに。それなのに怖くてたまらない。だって、実際それに匹敵する異常な感覚を彼に感じたのだから。キレたり、箍が外れると何をするかわからない、そう感じてた。

そしてわたしさえ我慢していれば大丈夫だと自分に言いきかせ続けた結果、耐え切れなかった。本当に容易く崩れるもので驚いた。何が「大丈夫」だと思っていたのかもわからない、全然「大丈夫」なんかじゃなかったのに。おかしくなっちゃってた。感情を吐き出すことを許されないと思っていたから誰かに相談することも出来なくて。周りにはいたって普通のふりをしてた。寧ろ良い関係性を強調していたかもしれない。わたしが逃げたくてもわたしの意見は通らないから絶対に逃げられないと思ってた。全部全部抑え込んで一人で抱えようとしてたった一言「たすけて」と発することが出来なかった。ただ涙ばかりが零れて、喉が詰まって上手く呼吸も出来ずに。言葉になんてならなかった。だけど限りなく追い込まれても尚、自分の心を他人に打ち明けることを躊躇してしまうわたしは、大切な何かが欠けているのかもしれない。人を信じることも、頼ることも出来なくて、頑なに心を閉ざして。

今でもフラッシュバックする。ふと重なって見えた光景が紅く染まるよ。アタマが、カラダが、ココロが、痛い。わたしにはみんな敵に見えるんだよ。そんな反抗的な気持ちが滲み出ていたから殴られて当然だったのかしら。やっぱり、わたしが悪かったの?感覚が麻痺して正しいものが何なのかわからなくなるよ。

何も、誰も、信じられないの。




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痩せたらわたしに言えるんだ。
大好きだよ。愛してるよ。


     




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