かしょくのう

過食脳が発動してるときは、食べ物のこと以外の思考が完全ストップしてる。


食べ物、以外、全部。


だから、食べること、に関しても。


満腹、おいしい、そんなんも無し。




それは、悲しいなあ、寂しいなあ、と冷静な時にふと思う。

それから、過食脳がどこかに行ったと思ったら、後悔、罪悪感、劣等感、負の感情ウェーブに飲み込まれる。ざっばーん。


死亡。


は？なにやってんの？

冷静に戻ると、ふと思う。そして、負の感情ウェーブは後遺症が地味に残る。



今飲んでるコーヒー。無糖じゃない。もやもや。

またクッキーを手に入れる手段を考えてる自分。もやもや。

ドーナツを美味しそうに食べるあの子。いいな。細いもんな。もやもや。



ほらほら、こういうやつ。このもやもや。溜め込むと過食脳を呼んでくるこのもやつき。



ああ、なるほど、このもやもやが減るといいのね。



コーヒーは無糖じゃないけど、ま、いいや。言って30kcalちょいでしょ？


クッキーなんて必死にこそこそ買っても馬鹿みたいじゃん。誰かがくれるよ。勉強の差し入れって言って、先生、友だち、先輩が自然と持ってきてくれるよ。


ドーナツをあたしが食べちゃだめって、誰が言った？１日１つとっておきのおいしいドーナツを食べても大丈夫なんだよ。きっとね。その分動けばいいし、なんとでもなる。



多少無理やりでも、とりあえず受け入れてやるんだー。






罪悪感を背負って、コンビニに入る。


食べ物の山を見て頭パーン。


買いまくり。


焦ってそれを食い尽くす。


これはまずい。




よし、味わうんだ。


砂糖入りコーヒー、超おいしい。さすが！お砂糖さん。グルコースはあたしの脳に力をくれる。


差し入れでもらったクッキーは、その人の愛がつまってる。から、１枚でも満たされる。もしかして、あたし気づいてなかったの？ばかだなー。ちゃんと愛まで味わえる人になろう。


１日１つの癒しのドーナツ。そう思って、噛み締めて食べれば、きっと過食脳なんて発動しない。ゆっくり、あったかいコーヒーを淹れて、素敵な音楽をかけて、食べる時間を作ってみようかな？


あー、前向きって素晴らしいね。










と、ここまで書いたけど、そんな甘くないよ。こんなことが簡単にできたら、摂食障害の人なんて年々激減よ。


でもね、やるしかない。


つづくうちだけでも、やるしかない。

今飲んでるコーヒーのおいしさに気づけただけでもしあわせだもんね。



１日でも、半日でも、思わないより、思ったが上。


そう、信じるしかない。






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