話題:こんなBL本買いました。
「皇子の花嫁-熱砂の寵愛-」
秋山みち花.著/せら
あまりに暑いとBL小説を手に取る気も失せる、今日この頃
久々に手に取ったのは、砂漠物のBL
この作家さんは私にとって、アタリ・ハズレがあるのでちょっと不安
BL小説・BL漫画、ハーレクイン物の一ジャンルを占める砂漠物……
モチーフやシチュエーションも、出尽くした感もあります。
非現実な世界ですが、いかに有り得そうな感覚を出すかが、
面白さの境目になるのではないかと思います。
元々 BLは非現実な世界だと言われれば、何も言えません――
BLは、ファンタジーですから
さて、今回の「皇子の花嫁-熱砂の寵愛-」ですが、
主人公の親族(祖母)絡み。
祖母の願いを叶える為の中東行きは、あまり見ないシチュエーションですが、
母親がまったく絡まないというのは目新しいかな?
砂漠物で王族が出る
一つの国を構築して行くのは、スタンダードな手法です。
実際 砂漠にある数多くの国々の風俗・歴史・習慣は、興味深く
調べれば調べるほど、その独自性に惹かれるばかりです。
ただ、BL小説で王族―特に王位継承者―を出す場合
王位というのは、生半可な意識で「面倒臭いから、止ぁ〜めた」はできない代物です。
父祖や一族から連綿と続く血の継承は、
貴族や王族にとって一個人の感情を押し通せるような、
簡単な物では無いと思うのです。
それを通すためには、ある程度の権力や財力・根回しも必要だと思いますし、
どうせなら、そこまで描写して欲しいなぁと
ハーレクインは相手が女性ですので、無問題なのですが。
対女性の場合は、政略結婚という問題も入ってきますが、
それは別なお話になります。
表紙・挿画のせらさんは、砂漠物を結構 書かれている
いとう由貴さんのシリーズも描かれているので、
しっかり、被りますね(^_^;)
のシリーズ後
しばらく、別のジャンルを書かれていたので、
最近 書かれたこちらの方が私には
よかったかもしれません……(´・ω・`)