※むくちなひつじ派生トリップネタ
※エースに生きててほしい願望
海底油田でおねんねしたらOPにトリップしたひつじ主が目覚めた無人島でサバイバル途中に海楼石手錠で拘束されたマルコを拾う話
三十代半ばの白人男性とあたりを付けてみたら喋ってんの日本語で、えええええってなる。
手錠外してと言われて凶悪犯だったら困るなとか、手錠なんて何して捕まったんだよとか、まぁいきなり暴れだしても押さえ付けられるかとか考えてエレファントキラーで手錠を破壊
海楼石の硬度はダイヤモンド並=ダイヤモンドは耐衝撃性に優れているような印象があるが、鉱物としては靱性は大きくないので瞬時に与えられる力に対しては弱く、金鎚で上から叩けば粉々に割れてしまう=瞬間的に弾薬叩き込めばたぶん壊れるんじゃね?とバンバン射つ
迎えに来た白ひげの船に乗せてもらって帰る方法を探す
そろそろ帰れそうだなと勘が働いた時に戦争→恩返しするかとエース救出に一枚噛むことに
例の瞬間、見よう見まねピアーズキャノン(cーキャノン)で赤犬を奇襲、変異体型で乱入、同時に閃光手榴弾を投げ込み海楼石の破片を詰めたお手製の炸裂弾で段幕を張る
無事に逃げ切れたところで元の世界へ戻った→他の組織に捕まり実験台として稼働し始めたところでクリスに救出される
帰れなかった場合は白ひげさんちで新入りを鍛えたり爆弾作ったりマルコといちゃついたりエースにちょっかいかけられたりサバイバルしたりする
ウロボロスの弱点がtーアビスでカバーされてる状態、海中での生存も可能にしたが見た目はクリーチャーっぽくなる。人間の姿のままでもウェスカー並みにイケるが変異体になると例に漏れずキモチワルイ主人公。
※
暗い監獄、弾ける哄笑、黄色いメス猿のアソコが臭うぞと嘲り笑った囚人の精子を顔面にぶちまけられたあの日から、ただがむしゃらに生きてきた。
黄色人種がと蔑む輩に悔しさを覚えたのか、先へ先へと登り詰めていく友人達の姿が羨ましかったのか、今となってはわからないが。
自らの身体を蝕むウィルスで変異させた指先が千切れたハオスを掴む。
散々オモチャにしてくれたあの男へ感謝する日が来るとは本当に皮肉なものだ。
逃がさないよう力を込めれば、柔らかいんだか硬いんだか判別できない塊が蠢く様をまざまざと感じた。
泡となって消えた最後の空気の向こう側、脱出ポッドが海面へと向かっていく姿が遠目に見える。
尚もすがろうとする肉塊へ引き際のわからねぇ男は嫌われるぜと呟き、後輩を真似た蒼白い稲妻を叩き込んだ。
消し炭となったハオスが形を無くし文字通り海の藻屑と消える。
ああ、蒼い、とても。
薄れ行く意識の中、水に満たされた肺が酷く心地好かった。
【サウダージ】
ばちり、と瞼が開く。
おかしな形に歪む視界、狭苦しさに身を捩れば、何かのコードやチューブが身体の至るところへと繋がれている。
俄に慌ただしくなる周囲へふと手を伸ばし、けれども指先は硬質なガラスに阻まれた。
なるほどこれはカプセルか、そう呑気に結論付けた己の耳に、懐かしい声が滑り込む。
怠惰に愚図る瞳を無理矢理動かせば、ぐしゃぐしゃに丸めた紙屑みたいな厳つい顔が此方を窺っていた。
所々煤や血に汚れた姿のままなのは、任務帰りだったからなのだろうか。
男の後ろには、あの日抗ウィルス薬を突き刺して放り出した後輩が驚いた様子で此方を凝視していた。
ただいま、と。
口パクするや否やフィジカルコンバットゲージ消費して強化ガラスを叩き割ったクリスも、同じくガラスを割るためにアンチマテリアルライフルをゼロ距離クイックショットで叩き込んで来たピアーズも背筋が凍るほどに逞しかった。
BSAAも安泰である。
ついでに言えば彼等は任務の真っ最中で、俺は敵さんに回収されていたらしい。
あとはまぁ、いつもの話だ。
B,O,Wを殲滅させ、ヘリを奪い、研究所を爆破し、帰還。
なんとハードな朝だろう。
おかえり、と。
下手くそな笑顔で泣くクリスを抱き寄せる。
人に戻った己の腕は、小さく震えていた。