2022-1-3 11:39
太れる幸せ
年末年始
二転三転して
結局僕は実家へ帰った。
実家で年越し。
榊は家で一人で年越し。(生い立ち複雑マン)
こういう時、申し訳ないと思う。寂しい思いをさせていると思う。
帰る場所がない。
そしてそれを実感させられる
冬の夜。
最初の6〜7年くらいは
ペースが掴めず、モヤモヤしたり、気を使いすぎたりした。
目の前の家族とのバランスもうまく取れなかった。
帰省中の様々な行動パターンも掴め、
家族のクセが、僕自身も、榊も掴めてからは、うまくやれてる方だと思う。
家族も、鮎はそういうパターンの人、と慣れてくれたのかもしれない。
僕が実家に帰るか帰らないかで
母は料理への熱意が変わるらしい。
頑張らなくていいのに、と思うのだけど
そういうことでもないらしく。
帰ってこないって言うから、今年は箱根まで蒲鉾買いには行かないつもりよ、とか
帰ってこないなら
あの日とこの日は冷食のアレとコレでいいかな、と思ってるの、とか
榊と暮らしてからだと思うけど
僕が料理を味わうから(美味しい!とか、これどういう味付け?とか)
作り甲斐があるらしい。
昔は
作る母も
食べたり持たせてもらう僕も
「親/子だから、そういうもん」
程度の距離だったと思うんだけど
今はコミュニケーション。
作ったから食べて。
うん、いつもスミマセン。ありがとう。おいしかったよ。
回を追うごとに、帰省中の僕は太るようになった(笑)
当然か。
でも体重は測らないことにしているし
気にしないことにしてる
だってこの味を味わえるのは、今この時限り。
そしていつか終わりが来るのだ。
母の楽しみになっているなら、それでいい。それがいい。
帰省を終えて
帰るよ、と榊に連絡すると
榊がいないとご飯作る気が起きない
作る気が起きないから
あんまり食べてない
痩せるかも
と、今度はこっちがのたまう。
過食と拒食を繰り返してる模様
(といっても病的なものではなく、ダラダラや暴食。それからの反動?)
榊は(も?)本当に極端な食生活だったり、偏食だったしね。
標準〜やや細め?くらいの体型だったけれど
精神の張り詰めが、ぱっと見でわかるくらいの、独特な締まりかただった。
そんな榊が、継続的に安定した食事をとれていることは
一方で凄いことなのかもしれない。
こういう長期休みで、留守中に、調子狂ってることを自覚できるくらいなのだから。
僕がそれだけ安定剤になれていた(完了形)のなら、何より。
親の代わりにはどうしたってなってあげられないけれど
家族にはなれる。
そこにある安心感や刺激(たまにストレスも含まれてしまうけれど)は、与えられる。