螺旋状に突っ走って死にたいプロフィール
2013/7/22 Mon 04:54
さよなら


話題:詩

あの娘もあの娘の気持ちも

全て嘘だと知ったとき



負の感情で満たされた

器が弾けて飛んだ





平和を祈る少女が

頭を撃ち抜かれた


彼女を殺したのは


銃弾でもなく引き金を引いた兵士でもなく


現実という名前の

最強で最悪なもの






聖なる夜に産声あげた

絶望と名付けられたそれは

人間の破壊衝動を駆り立てた



大量の血が流れて

それはやがて水溜まりから川になって海になった



あの娘を殺したのは誰


あの娘の夢を潰したのは誰



いもしない神様か

見えやしない現実か

それとも他の価値観か




たとえ涙が流れても


誰も動かない


たとえ血が流れても


誰も動きやしない






全て憎くて壊したい

苦しんで苦しんで


殺される殺される



夢や希望はどこいった


幸せはどこにいった


あの頃はどこに消えた


生きる意味もアイデンティティも

破壊つくされたあとに

心の瓦礫の山から


花が咲くことはあるのか


悲しくて虚しくて

優しくはないこの世界を


誰が壊してくれるの

誰が作り直してくれるの



願望は頭の隅に

夢は眠るときにだけに


希望は朝起きたときに

絶望はいつでもそばに


現実はフラフラとあちらこちらで漂って


気まぐれに傷つけては

気まぐれに傷を癒す




生きている理由が必要か

現実を見たくないか

絶望を否定するか


それでも諦めたくないか


不条理で不平等で不必要なこの世界を

愛するのは誰




神様以外の凡人さ


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