螺旋状に突っ走って死にたいプロフィール
2013/7/23 Tue 06:36
イノセント


話題:詩

植物人間になった母親を


刺して殺した少女は悪なのか




冷たい雪が降るけれど


ヌクヌクと生きている



森が悲鳴をあげてるとか

安直かつ安易な擬人化で


憐れんでいるけれど

ちょっと口を拭いたティッシュを

ゴミ箱に投げ捨てる



作られた弁当が

開けられることもなく捨てられたころ


誰かがこう呟いた



真っ白にはなれないよ


世界がこんなにも汚れているから


汚したのは私達だから







空を飛ぶ羽が欲しいなんて

そんなことは言わないから


空を飛べる靴をください

物理法則なんて無視してさ



純粋じゃなくなったのは

純粋じゃないと知ったから


空を飛べなくなったのは

空を飛べないと思ったから







愛していると口に出すほど

愛を語ることがない


愛を言葉にした瞬間


崩れていくその価値観



誰がこの世界をくだらなくしたの

きっとそれは神様だ

誰が世界を愚か者で満たしたの


きっとそれは神様だ


誰がこの世界を作ったの


それはきっと神様だ


誰が神様を作ったの


それはきっと人間だ





清く正しく生きるなんて

二酸化炭素を吐きながら


口に出すのはおこがましい




真っ白に染まれないのは

真っ白が作れないから


真っ白は人間の哀れな願望だから





空を飛びたいなんて

もう思わないよ


だから真っ白にさせてよ




誰かにすがったの


誰に懇願したの




純粋になれないのは

純粋じゃないと思ったから


真っ白になりたいのは


無になれる気がしたから



真っ白になれないのは

色がついているから



純粋になれないのは


純粋さえも偽物だから


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