螺旋状に突っ走って死にたいプロフィール
2014/4/30 Wed 18:42
さよなら映画館


話題:最近観た映画


吉祥寺にバウスシアターっていうすごく良い映画館がある

その映画館が5月を持ってなくなってしまうのです


映画の話は映画が本当に好きな人しか基本的にはわかってくれないから、このblogではなくて他のところで感想を書いていたんだけどさ(エムブロには映画好きもいるんだろうけれど、俺のblogを読んでいる人にはいないんじゃないかってこと。選民意識で言ってるんじゃないよ)

ちょっと悲しみがすごいからここにも書こうかなって

映画にとくに興味がない人でも、好きな場所や好きなお店がなくなる悲しみはわかってくれると思う


この吉祥寺バウスシアターは所謂ミニシアター、単館系ってやつなんだ

普通の大きい映画館でやってないような映画をやってくれるし、一年に一回

爆音上映っていうイベントをやってくれる

このイベントがたまらなくよくてね

俺は毎年いっていた

結構ファンがいてさ

満員プラス立ち見が出ることもあるんだよ
平日の昼間でもさ


9月にもすでに書いているんだけどエル・トポという作品の上映プラス
なんと監督がゲストで来る!ってことで行ってきました
この監督はもう80歳くらいなんだけどカッコイイおじいちゃんだったよ

エル・トポ公開からなんと45周年
今だにファンがたくさんいる

ちなみにチケットは前売り券ソールドアウト、当日券はほぼなし、しかも立ち見

俺はぎりぎり座れました


映画は相変わらず良い映画だった
スクリーンで観るとまた違うね

監督の制作秘話がおもしろかった
ほんの10分くらいのトークだったけど、きてよかったと思ったよ


真のアーティストだなって感じた
本当に映画が好きなんだなって
アナーキーですごくパンクな人だった


全財産どころか人生をかけてエル・トポを作っていたなんてね
詐欺まがいのことをして資金を作り、これでこけたら破産して刑務所へ
って状態から

ジョン・レノンが映画(映像作品?)を作っていて、それと一緒に上映させ、2年間のロングランという大逆転


80歳であんなに目をキラキラさせて語れる人間って何人いるのかね

アーティストは反抗心がなきゃダメだってさ
商業主義なんて糞くらえだって
売れたら売れたらそれはいい
でも、やりたいことをやらなきゃアーティストとは言えないって

50億ドルかけたアバターは大ヒットだったかもしれないが、40年後、誰が内容を覚えているだろう

50万ドルで作ったエル・トポは45年経った今もみんなが覚えていて、こうやって観にきてくれる

やりたいことをやったから成せたことだ

ありがとうホドロスキー監督

ありがとう吉祥寺バウスシアター


俺はアーティストではないけれど、やりたいことをやって生きていこうと思う

反抗精神を死ぬまで持つべきだと言った
80歳を越えたホドロスキー監督のように




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