黒い猫は黒猫

こんなに気が滅入って落ち込んで
どうしたらいいかわからないのは、
10年前にすごく大切に思ってた彼女と別れた時以来だ。

と、ふと思い出した。

事の詳細は忘れてしまったけど、
10代で共依存気味だったから精神的泥沼だったのは覚えている。

とにかく私は彼女のことを傷つけてしまったといって落ち込んでたし、会わせる顔がないといって泣いてた気がする。
あまりに泣くから母親に病院に連れていかれて、ストレス障害の診断を受けた。

2〜3年は引きずってた気がするし、
多分その1年後に開設しているこのブログにだって
何度もグダグダ書いた気がする。

あの時は本気で自分は二度と立ち直れなくて、
ずっとこの罪を背負って生きていくくらいに考えていた。

そんなクソみたいに弱クズの若き日のこと。



ほんと。
いい歳こいて、お腹には子どももいて、
何やってるんだろうな。

また女の子傷つけて、
傷つけたことに自分で苦しんでいる。

10年前に比べたら、
良いも悪いも経験して、ストレス耐性もついて、
過剰な悲観から逃れる方法だって身についたし、
状況を客観的に認識する力だってついた。


客観的に見て、
この状況の原因は程度はあれど全員にある。

彼を信じて彼女と対話を怠った私にもあるし、
彼女も彼を理解する気もないまま焦って入籍したのにもあるし、
彼が彼女に理解するまで伝え切らなかったこともそうだ。
そのくせ理解を得られていないのに入籍に同意したのも、彼のリスクマネジメント能力に疑問を持つ。

ただ、
そうやって客観的に見れたところで、
解決策が見つからなければ意味がない。



慰謝料を請求すると言っていた彼女が、
昨日になってラインをしてきた。

慰謝料請求は保留にするから、
これをやって欲しい。
でも大変なら私がやる。

それは私が元々請け負っていた仕事で、
いま一番大変なのは彼女だから、当然受けた。

「私は狩野さんを恨んでいるわけではなくて
何らかの誠意が欲しいと思っています。」

私だって彼女を大切に思っている。
だから彼女をプロデュースしてきたし、
彼女の苦手なマーケティングと事務仕事を受けてきた。
できるなら彼女を大成させたいと今でも思っている。

だから何らかの誠意と言われても、
困ってしまう。

だったら私ごと恨みきって慰謝料を請求してくれた方が気が楽だ。
法的に有利なのは彼女なんだから。

慰謝料で彼女が楽になるなら支払う。
でもそうでないなら無意味だ。


ほんと、
どうしていいかわからない。