人間社会は、価値観によって回る―――。

これは、私なりの持論です。

政治・経済・芸術・宗教・民族・文化などが、個々の価値観によって共感したり反発したり、受け入れたり拒絶したり。

それによって集団が形成され、環境に影響されながら、世の中が回る―――そう思うのです。

価値観―――つまり物事を測る心の物差し―――は、経験や教育、環境によって個々で異なるわけで。

例えば、お金に価値をおく人もいれば芸術に価値をおく人がいるのも当然のことです。

そして、時に相容れない価値観の違いは、対立を生み秩序を破壊することもあります。

ネット上の炎上や紛争がその例です。

例えば、赤ちゃんを連れて公共機関を利用する親に対し、周囲の利用客からの心無い態度。SNSなどで度々議論になります。

これも、子育ての体験やその時の親の態度、乗車時の体調などによって作られた、価値観の違いが原因…と私は思うのです。

しかし今回はそのような事態について―――ではなく、とある女性がある価値観に従った結果、どうなったか。

それをお話ししましょう。