恋の季節は終わり

クッキー焼くのもかなり手慣れたけれど不安でオーブンの窓をじっと眺めていた気持ちはもう戻って来ないかと思うとちょっと寂しくなった

クラリスのようでは無かったけれど

私が若者の少女性や少年性を大事に思えるのって多分私の少女性を大切にしてくれたちゃんとした大人達のお陰なんですよね、有難うございました

私達の汚い手で触っちゃ駄目なんだよ

振り返れば私は25歳くらいまではそんなに自我や確固たる価値観が無くて、周囲の女友達を思い起こしても大体似たような感じだったのでその感覚で言えば14歳の女の子という存在はほぼ赤子と一緒なんですよね
まだまだ全然守られるべき存在
なので、そういう価値観になりつつある私よりも上の世代の人間が「14歳とセックスして何が悪いのか分からない」となってしまうのは、もう結構疾患の域に見えるんですよ
昔「水が止めどなく流れる様子に性的興奮を覚える」として公園だかの蛇口を盗んだ男という事件があったんですけど、感覚としてはそれと同じくらい面妖に思える
世の中には女は全員自分より年若い女に嫉妬しているという都市伝説があって、私も自身がそうならないかかなり怯えながら歳を取ったのですが、実際今の目に映る若者、めっちゃ儚くて美しくって可愛い
世の中の汚さを知った手で安易に触れてはいけない、触させてはいけない光の異生物だ
儚くて美しくって可愛い十代同士の恋愛は十代の内にしか経験出来ず、倫理観を抜きにしてもそこへ闖入する大人という図はかなり厳しい
じゃあお前は十代や二十代前半の男の子に性的魅力を全く感じないのかと問われれば0では無いが、ほんの少しでも見ていればあらゆる側面で「やっぱり子どもだな」が生じる
「やっぱり子どもだな」が生じない程の距離感で「セックスしたいな」は動物的に過ぎるし、そいつを「ちゃんとした恋愛」「同意の関係」と見なす大人ちゅうのはやっぱり疾患の域に入っていると判断されても仕方ないんじゃないですかねって思いますよ

惹句

本州生まれ本州育ちの人間の99%は「北海道産」という文字列に厚い信仰心を持つんですが、最近私は「瀬戸内レモン」と書かれた食べ物にも同じようなマインドを抱きつつあります
「北海道産食材に瀬戸内レモンを練り込んだチーズケーキ」なんてものがあったら簡単に魂を売りますね
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