本棚と本棚の間の光

色素の薄く背の高い美少女で、グロい本ばかりを好むという漫画から抜け出したような存在だった同級生を急に思い出したのだが元気だろうか
あんなに図書室の似合う人間は後にも先にも見たことが無い

もっと爽やかな切っ掛けが良かったけれど

私は年表を覚える才能が無く日本史も世界史も投げた人生だったのですが、ある時教科書にしれっと載っていたフン族という民族が儀式的食人を行っていたのではとする本を読んだ途端当たり前だが全ての事には知らない側面があるのだと気付き、勉強というものが自分にとってどういう意味を為すのかを何となく理解した
誰かを満足させる成績の為でなく自分の好奇心の為に物事を知る、考えるという事があって良いのかと自我が芽生えた瞬間であった

何のノルマもない勉強は楽しい

十年くらい前にやってた何でも書いて良いノートまたやりたくなってきた
お菓子のレシピ、読書感想文、季節の出来事、多分他の人が手帳と呼んでるそれっぽいやつ
字がへたくそ、すぐ書き損じるという理由で忙しいとなかなかやる気になれなくてやめちゃった
日本史に於ける医学の発展、主に解体新書が発刊される経緯を何故か朝っぱらから勉強してメモに纏めて、何だか楽しかった
知ってるけど良く知らない人物名や単語がパズルのように嵌まって行くのが良かった
根気が無いだけで、そういうの好きなんでしょうね
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