ノババックス製ワクチン接種後男性死亡、因果関係評価できず 厚労省

9/2(金) 16:03
毎日新聞

 厚生労働省は2日、ワクチンの安全性について評価する専門部会で、米ノババックスの新型コロナウイルスワクチン接種を受けた29歳男性が死亡したと報告した。医療機関から死因について「突然死で、心筋炎の可能性など接種との関連性は否定できない」と報告されたが、客観的な情報が不足しており、接種との因果関係は評価できなかったという。同社のワクチン接種後の死亡報告は初めて。

 厚労省によると、男性は8月17日に2回目の接種を受けた。翌朝から発熱があり、自宅で療養。夕方に心肺停止状態となり、救急搬送されたが死亡が確認された。

 ノババックスが開発したワクチンは、国が承認した4種類目の新型コロナワクチンで、技術提供を受けた武田薬品工業が国内で製造している。「組み換えたんぱくワクチン」と呼ばれる種類で、1、2回目接種に加え、3回目の追加接種でも使用されている。