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きみの変わり様に戸惑い
僕は平静を保つため
きみがちょっと中二病を拗らせたんだと自分自身のため落とし所を作った

きみの態度を"拗らせた"だけで
済ませていた
僕は大丈夫
大丈夫拗らせただけ
平静に平静に僕は平静

内心動揺していた
前みたいに僕に笑顔を見せてくれるかと思った
きみが僕に見せた笑顔は不気味な笑み

見開いた眼はどこか遠くの未来を見ているかのようで
長い間笑っていない笑みだった

ざわつく心
僕はきみに会えるかもと思っただけなのに
どうしてきみはこんな…
焦っているの

大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫
馳せる心を落ち着かせるため
唱える

…大丈夫大丈夫、だい、じょばない
全然大丈夫なんかじゃない
僕のせい?
僕がきみを壊しちゃった?
狂わせちゃったの?
どうしたら前みたいに僕に接してくれるの
わからない
わからない
わかんないよ

嫌いになった?
僕のこと今どう思っているの
流れに身を任せていたら
きみはこんなにも苦しそうに生きていた