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東京タラレバ娘(東村アキコ)





30代独身娘3人組が、結婚を目標にそれぞれの恋に奔走するも、現実はそう簡単には上手くいかないというストーリーです。

既婚者である作者が、周りのアラサー女達をモデルに描いています。結婚願望のあるアラサー女が見ると精神的に抉られるという高い評価を得ています(作者調べ)。



ドラマ版はキャスティングは完璧だったのに、ストーリーやキャラが大分マイルドになっていた点が残念でした。原作はマミちゃんがもっと自由奔放で、他のキャラももっと自己中なのです。

タラレバ君達とキーくんは原作ではさらに毒があります。そもそもキー君は、3人娘に出会う前から人気若手俳優として活躍していて、プロデューサーとも懇意の仲です。仕事のできる成功者だからこそ、あの横柄な態度も(多少は)許される…はずです。



ドラマ版は

枕疑惑女に仕事を取られた→それは間違いで実力で負けた→ヤケ酒→キー君に『俺と寝てみる?』と言われて…

という感じのシーンでしたが、原作では、

普段可愛がっていた後輩のマミちゃんに実力で仕事をとられる→やっとつかんだ仕事を枕女にとられる→ヤケ酒→キー君に『悔しかったらお前も枕してでも仕事を取れよ』的な事を言われて勢いで…

でした。1番不満の残る改変シーンです。



香がセカンドから脱却するシーンも、

まだ未練のある香に対してキー君が『お前はセカンドじゃない、サードだ』と言い放ち、香もようやくケジメをつける、といった感じです。

小雪が彼の家に泊まった後病院から連絡が来て自分の愚かな行為にやっと目が覚めるというシーンは、

朝方彼の親が知らせに来て姿を見られる→極めて冷静な対応され目が覚める、といった感じです。彼の親の反応から察するに常習犯なんでしょうね。

なんで改変しちゃうかな〜。私が気に入っていた原作の鋭くパンチの効いた部分が台無しです。キャスティングは良かったのに…。



ドラマ版を観て、何だ全然キツくないじゃんwwと思った方は、是非原作にチャレンジしてみてください。個人的には本編よりもおまけページの方が毒があると思いました。

アラサー女達が切実な恋の悩みを訴えているのですが、それに対するタラレバ君達(というか作者)の回答が容赦なさすぎます。オブラートって何ですかソレ。

人は見た目が100パーセント(大久保ヒロミ)





全4巻。この漫画は普段お洒落とは無縁の生活を送る『女子もどき』な理系女子3人組が、流行のメイクやファッション等を一から研究し、少しでも『女子』に近付こうとする物語です。

城之内さんは真面目で地味系眼鏡な30歳。佐藤さんはぽっちゃり系で中身おっさんな25歳。前田さんはセンスが一昔前な子持ちのアラフォー。

お洒落アイテムや流行物に対して、真っ先に機能性やそれをする意味を探す辺りが理系女子です。

その他にも、お洒落偏差値高めの総務課女子や、美を追求するアラフォー女子、女子よりもお洒落アイテムに詳しい理系男子等、『女子もどき』な彼女達をお洒落に導くキャラが多数出てきます。



私的に読んでいて共感できる事がたくさんありました。例えば、傘をなくすのが怖くて500円のビニ傘しか買えない等。お洒落よりも値段や損得優先で考えてしまう辺りが『女子もどき』なのです。

私の場合は、電車や出かけ先でなくしたり、自転車で挟んでフレームが折れたりする事が何十回もありました。なので家に気に入った柄の100均の傘を何本もストックしてあります。100均にも可愛い柄の傘がたくさんあるんですよ。



↓彼女達が行ったお洒落実験一覧↓

【1巻】
・つけまつげ
・柄パンツ(ズボンの方)
・ナチュラル太眉
・帽子
・あひる口(口紅)
・自撮り
・ネイル
・下着
・スウェット(外出用)

【2巻】
・ヘアアレンジ
・傘
・UV対策
・うさちゃん顔(メイク)
・脱毛
・アラフォーのスカート
・シャツ イン
・プロデューサー巻き(カーディガン)
・白髪対策

【3巻】
・ドレス(結婚式2次会)
・ルームウェア
・オフショルダー(肩出し)
・香水
・ブランドバッグ
・ジーンズ(ジーパン・デニム)
・ネックレス
・イヤリング
・重ねづけ(ブレスレット・指輪)

【4巻】
・リフトアップ(顔のシワ弛み対策)
・ガウチョパンツ(スカート風ズボン)
・ショッピングの作法(店員のかわし方)
・お洒落は我慢(クラッチバッグ)
・ハイヒール
・シャンプー
・ココナッツオイル
・眼鏡



以上。なるべく分かりやすく書いたつもりです。興味のある項目だけ読んでみてもいいかもしれません。

私はこの漫画を読んでも、つけまつげをつけてみたいとか全然思いませんでした。しかし、お洒落代表の総務課女子が言うには『お洒落は自己満足』だそうなので、無理して実践する事はないのでしょう。自分がやってみたいと思った事だけ実践すればいいのです。

可愛くなりたいけど、今更恥ずかしくて人に聞けないという方は是非読んでみてください。お洒落初心者だった頃の自分を懐かしく思いながら見るのもありです。

そして彼女達のようにお洒落実験をしてみてはいかがでしょうか。新たな自分と出会えるかもしれません。

王国の子(びっけ)




現在、1〜7巻まで既読。



ある王国の王位継承権を巡る争いを描いた切なく悲しい物語です。



その王国には第一から第三までの王位継承権を持つ者に、影武者を立てるというしきたりがある。

それぞれ母の違う王女二人と王子にも影武者を探す必要があった。

主人公はある事情から、二番目の王女の影武者となった。二人は同じ13歳。背の高さも同じで、主人公は化粧をすれば王女と瓜二つ。ただし、主人公は男である。

主人公は続けられる限りは続け、その後は自由になるという約束で王女の影武者となる。

しかし、この影武者制度には歴代の王しか知らない秘密があった。

それは王位継承権を持つ者が死亡した場合、その影武者も始末されるという事だ。



<登場人物>

ロバート…主人公。13歳の男。9歳の病弱な弟がいる。影武者になる前は役者だった。普段は王女の話し相手として傍にいる為、影武者である事を知っている人は少ない。

エリザベス…第三王位継承権を持つ第二王女。9歳の異母弟を可愛がっている。異母姉とは仲が悪い。純粋で優しい性格だが少し世間知らず。

ウィリアム…エリザベスの臣下で、ロバートを影武者候補として連れてきた男。ロバートとエリザベスのよき理解者。

ヘンリー…元国王でエリザベス達の父。生涯六度の結婚をし、そのうち五回は悲惨な末路をたどる。死を間際にして王女二人の王位継承権を復活させ、王国に混乱を招く。

マシュー…ヘンリーの影武者。偶然影武者の秘密を知ってしまったが、誰にも話す事はなく、影武者として最期を迎えた。

エドワード…第一王位継承権を持つ王子。エリザベスの異母弟。素直な性格。父亡き後新国王となる。

ジョン…エドワードの影武者。赤髪を金髪に染め、そばかすを化粧で消すとエドワードと瓜二つ。エドワードに親身になって接しているが、裏がありそうだ。

メアリ…第二王位継承者を持つ第一王女。エリザベスの母を憎んでおり、エリザベスとジョンの事も疎ましく思っている。秘密を知った上でマーガレットを影武者として選んだ。

マーガレット…メアリより若い元女中の影武者。ロバートと同じく影武者だと知っている人は少ない。メアリに成り代わる事に誇りを感じている。

フランシス…表向きは馬屋番。裏では影武者の監視・管理をしている。歴代の王に忠誠を誓う。

ジェイン…第四王位継承権を持つ女の子。王族の血を受け継いでいる。周りに利用され処刑されそうになる。王家に復讐を誓う。

他にも後見人、貴族、他国の遣い、レジスタンス等々、多数のキャラが登場します。






7巻時点でエリザベスはロバートに淡い恋心を抱いています。ロバートもエリザベスの身代わりで死ぬ覚悟をしています。いずれエリザベスが女王になる日が来るはず。その時に影武者の秘密を知ったエリザベスはどんな反応をするのでしょうか…。エリザベスが精神的に弱ってきているのが気がかりです。

ロバートもエリザベスも成長期で、あと何年かしたらロバートが影武者を続ける事は難しいでしょう。影武者を続けていても、エリザベスが死んだらロバートも死ぬ。ロバートが身代わりになってもエリザベスが悲しい思いをする。果たして彼らにとって幸せな結末は訪れるのでしょうか。



載ってる雑誌がITANなので、コミックスの発行ペースが遅いです…。めっちゃ続きが気になります!

興味を持った方は是非ご一読を。

アトム ザ・ビギニング/鉄腕アトムの世界



ATOM THE BEGINNING
(アトム ザ・ビギニング)

原案:手塚治虫、漫画:カサハラテツロー
コンセプトワークス:ゆうきまさみ、
監修:手塚眞、協力:手塚プロダクション



その名の通り手塚治虫さんの『鉄腕アトム』の前身の漫画です。私は世代ではないので歌くらいしか知らないのですが、予備知識なしでも普通に楽しめました。

2017年4月からアニメ化されます。



寂れた研究所で人工知能ロボットの開発している、天才の天馬午太郎(てんまうまたろう)と、その相棒のお茶の水博士(おちゃのみずひろし)。2人ともロボット工学科の大学院生だ。(天馬君は5年飛び級しているらしい)

お茶の水君は明らかに若き頃のお茶の水博士ですが(鉄腕アトムではおじいさん)、天馬君の方は知りませんでした。鉄腕アトムでは敵として登場しているそうです。(知人情報)

若き日の2人は息がぴったりで仲良しだが、人工知能ロボットに対する考え方が根本的に違う。お茶の水君は人間のように自我や心を持った存在に、天馬君は人間を越える神のような存在にする事が最終目標のようだ。お互いの鼻をプニプニする2人が可愛い。



そしてその2人が作った高性能のAIを搭載した人工知能ロボット、A106(エーテンシックス)。読み方を変えるとアトムだが、皆からはシックスと呼ばれている。人型だがロボットらしい見た目をしている。

人間には聞こえない周波数で、同じく高性能AIを持った他のロボと会話ができる。まだ2人は気付いていないが、命令なしでお茶の水君の妹を守ったり、闘いの相手を完全に破壊せず必要最低限の攻撃をしたりと、既に人間らしさを持っている。

シックスのライバルロボであるマルスもシックスと会話できる。友達になりたいシックスに対して、冷たくあしらうマルス。2体ともロボなので無表情。可愛い。

バルトというバイクに乗った敵ライダーロボの名前の由来は、アトムの弟分コバルトから来ているそう。知人情報だと兄だそうで。はて?

4巻登場のシックスの妹分A107(エーテンセブン)通称ユウランちゃんは、シックスより高性能のAIと破壊力を持っている。鉄腕アトムではウランちゃんという名前だそうです。(知人情報)



2017年4月号の月刊ヒーローズでは、ユウランちゃんが周りのロボットを道連れに暴走しています。なんてこった。マルスの制作者である謎の美女Dr.ロロの正体もついに明らかに!いや〜、まさかあの人がロロさんだったなんて微塵も気付かなかったなぁ〜(棒)

冗談はさておき、天馬君とお茶の水君の、ロロさんとあの人への対応が正反対なのが面白いです。色々ヒントはあったよね。変声器とか、妙に裾が広がったスカートとか。移動手段がマルスによるお姫様抱っことか。

腐った目で見ると、天馬君とお茶の水君とライバルロボット工学者の茂理也(もりや)さんの三つ巴にしか見えません。

お茶の水君のロリ妹蘭ちゃん(高校生)と、茂理也さんの妹茂斗子ちゃん等々、可愛い女の子も出ます。もちろんロボはいっぱい出ます。

気になった方は是非ご一読を。

↓さらに鉄腕アトム関連でもう一冊ご紹介。





アトム ザ・ビギニングのアニメ化記念で発売された『鉄腕アトムの世界』という雑誌です。鉄腕アトム時代の天馬博士とお茶の水博士の設定が載っています。あと、アトム ザ・ビギニングの制作秘話も載っています。



アトムを作ったのは天馬博士。最愛の息子が亡くなった後、天馬博士は狂気に走り、息子そっくりで死なないアトムを作る。しかし、(ここら辺はよく分からないが)アトムをロボットサーカスに売り飛ばし、自身は行方をくらます。

研究所の後任者となったお茶の水博士(初期設定では天馬博士の親友)がアトムを救い出し、アトムをさらに強く改良。お茶の水博士はアトムの育ての親と表記されている。アトムの弟妹を作ったのも彼だそう。

ただし、アニメ(モノクロ)・アニメ(カラフル)・漫画では、設定が異なる事も多いようだ。

先ほどのコバルトはアトムより性能が低く、アニメよっては兄だったり弟だったり。知人情報もコミック情報も合っていたんですね。ウランちゃんはアトムより高性能だけど、自分がロボだとは認識できず暴走しがち。



ここではアトム=A106とは明言されていません。アトム ザ・ビギニングの結末も秘密だそうです。もしかしたらA106は一度壊れてしまって、A106のAIを元に作り直したのがアトムなのかもしれません。

鉄腕アトムの漫画やアニメを知らない方やうろ覚えの方は是非読んでみてください。

重要参考人探偵(絹田村子)



1〜4巻まで読破。以前紹介した「さんすくみ」の作者さんが連載中の推理漫画です。



主人公の圭は常に第一発見者になる不幸体質の持ち主。しかも高確率で容疑者扱いされる。自分の無実を証明するため、友人2人の協力を得ながら真犯人を捜すという物語。

圭が容疑者扱いされる理由は、

・容姿の割に強気な性格で、初対面の被害者と口論になる
・迂闊に凶器や死体に触って指紋をつける
・死体に慣れすぎていて発見した時に大声を上げない。そして後から来た人に殺人犯だと叫ばれる
・警察が圭を犯人だと決めつけてロクに捜査しない

等々…。運の悪さや警察の無能さはもちろんだが、彼自身にも問題があると思う。



圭は容疑者扱いされてる間は動けないので、同じ事務所のモデル仲間兼友人2人が、関係者に聞き込みをする。この2人は嬉々として事件に首を突っ込んでいる。

1人目の友人斎は資産家の末っ子でミステリーマニア。重要な証拠や証言をゲットするが、本人の推理は毎回外れる。

もう1人の友人シモンは女性大好きフェミニスト。女性から証言をゲットするついでに、毎回デートに誘っている。

そんな2人の協力の元、圭が真犯人を当てる、というのが大体の流れ。



そんなこんなで警察の1人が、圭が毎回第一発見者なのはおかしい、犯罪組織の一員なのでは、と疑い始める。

まあ、本当に犯罪組織の一員だったなら、毎回警察の記録に名前が残るようなドジは、既に消されているはず…。



ミステリー好きな方は是非ご一読を。