それから仕方なく、先輩に続いてバーらしきお店の店内へと足を運んだ。
意外にも、店内は明るく喫茶店のようなアンティークな内装だ。
「よう!タケル。久し振りだな」
先輩に、30そこそこのコック姿の男は声をかけてきた。
「カツさん、暇潰しにケーキぐらい出して下さいよ」
…ケーキ? 夜食とかではなく??
「おぅ!しかし、お前彼女連れてくると思ったら、男連れてくるとはなぁ…」
「イイんすよ。コイツは大事な後輩なんですから」
大事な後輩って嬉しいけど、話しが全然みえてこない。
何やら楽しく雑談している2人には申し訳ないが、話しに割って入らないと先に進めない。
「あの…」
「あぁ、何のケーキがイイか聞かなきゃな」
「イヤ…そうじゃなくて」
「何だよ、アキラ?」
「話しがみえないんですけど」
「は?」
は? じゃないです。と、俺は思う。
「いきなり、夜遊びなんて言い出して、ココに連れて来られたんです。
わからないのは、当たり前です」
「あー」
「タケル、お前は何も言わんと連れて来たのか?」
「そういえば、そうだな」
そういえば!?
「アキラ、お前に見せたいモノがあって、それまで時間があるから、ココで暇潰そうと思ったわけ」
「ココは?」
「ココはな、ケーキだよ。んで、俺がココのパティシエ」
「そう、こんななりだけど、この人のケーキマジうめぇの」
「こんななり?」
パティシエことカツさんは、自分の見た目を気にしているのか、いないのか。
先輩を見る眼差しがイタい。
「あー、いっイヤ、冗談ッスよ」
先輩も大変だな。
そんな、話しをしたあと、たわいのない会話をした。
それにその間に食べたケーキは、本当に美味しかった。
しかし、まだ疑問が全て解消したわけではない。
「ココって、夜でもやってるんですか?」
今は、午前2,3時だろうか。
そんな時間に、開いているケーキ屋なんて聞いた事がない。
「イヤ、普段はバーとして夜はやってるんだ」
「今日は?…」
「今日は定休日。でも、仕込みとか色々あるからなぁ、大体は起きてるよ」
それって、朝も昼も起きてるってコト?
疑問に思ったのを悟られたのか、そのコトを話してくれた。
「バーは、違うヤツがやってるよ。定休日には、こういう悪ガキが遊びに来るから、ワザと遅くまで起きてんだ」
隣では、「悪ガキじゃないッスよ」と先輩が毒づいていた。
それからは、またなんだ差し障りのない話しをした。
久し振りに、こんなに楽しいと思ったかも。
そうして、時間を潰せたのか、先輩は、
「さっ、アキラ。そろそろ行くぞ」
急に、立ち上がり俺を促した。
そういえば、もう一つ疑問は残っていた。
いったい何処へ行くんだろう?
続く
昨日、うっかりblog書くの忘れてました;
書くコトはあったのに。
というわけで、昨日は美味しいうどん屋に行き、すき焼き煮込みうどん食べました(^O^)/
値段が1003円なのに、かなり多いんですよ!!!!
ご飯とか、漬け物も付いてたけど、残しちゃいました;
あーあ、残念(*´Д`)=з
で、今日は書くコトなし?
というか、小説の続きを書こうと思う。