幼い頃、(とは言っても小学校高学年)両親が離婚した
義父はいい人だった。
しばらく平和に過ごした記憶はある
でもある日、義父と母の寝室の扉が開いていた

「閉めなよー」

そう言おうと隙間を覗き込んだ、コレがいけなかった
性行為に及んでいる義父と母
子供には衝撃的で扉を閉めるなんて思いつかず自室に戻った
それでも壁1枚隔てた先でソンナコトが行われていると思うと眠れなかった
翌朝、普通に挨拶できたかわからない
そして弟が出来た
外面は喜んでみせたけど内心では複雑だった
結局気持ちの整理がつかないまま弟は産まれた
義父、母、実妹、義弟
4人が楽しげにしているのを遊んでいるのを見て、
「あぁ、完璧な家族だなぁ」
と思った
以来自分で自分の居場所がわからなくなった
もしかしたら初めから無かったのかもしれない
あの日見たことは当然誰にも言えなかった

あたしが歪んだのはその所為なのだろうか?