新自由主義といっても、日本はアメリカや欧州に比べると、まだ改革の度合いは少ない。だから『もっと改革を』となっているのですが、改革に先行した国が火だるまになっている現状を考えれば、日本の場合は改革が遅れて良かったと考えるべきではないか。安倍政権は『岩盤規制』の改革を急ぐと言っていますが、雇用であれ医療であれ、制度を大きく変えなかったことが寧ろプラスに働いたと評価すべきなんです。
改革が必要な場合でも、漸進的に進めるのがいい、というのが保守思想の要諦ですね。一気に変えれば、失敗したときに後戻りできなくなる。どんな改革も絶対に成功する見込みなんてないんだから、時間をかけて少しずつ行うべきです。しかも、電力自由化であれ雇用改革であれ、新自由主義的な改革はどの国でも明らかにうまくいってないのだから、同じことを周回遅れでやるのは愚かです。


訊いてますか安倍首相と産業競争力会議の皆さんwあとグローバカの皆さん