前略
結局、彼の頭中身は徹頭徹尾『企業のビジネス』で占められ、『経世済民』の思想などまったくない。竹中氏の語る経済政策は、基本的には『政府という企業の利益をいかに増やすのか?』という発想なのだ。さもなければ、若者に対しての発言で『君たちには貧しくなる自由がある』といった発言はあり得ない。タクシーの規制緩和に際して、タクシー運転手が貧しくなっていることについての発言もすごかった。竹中氏はタクシー業界について『儲からないなら廃業すればいいじゃないですか』と笑顔で言い放ったのだ。
新自由主義者たちの論旨は、1つの特徴がある。自分は責任を問われない安全地帯にいながら、個人や企業に責任を押し付けるのだ。どんな結果になろうと『それは市場が決めたことだから従いなさい』『競争に敗れ去ったのは自己責任です』と切り捨てる。企業経営者にはこの種の厳しさが必要なのかもしれないが、経世済民を目的とする政府までもが『自己責任』などと国民を切り捨てるのでは、存在価値がなくなってしまう。
おそらく、竹中氏は本気でこう考えているのだ。失業してもすぐに就職できる。たとえば、TPP参加で日本の農家が廃業しても、すぐにパナソニックのような大企業に勤められる。あるいは、大学教授としての職を得ればいい。
信じがたいだろうが、新自由主義者たちが好む経済のマクロモデルは、実際に上記のコンセプトになっている。すなわち、『人間は廃業しても、次の瞬間には別の職を得られる。結果的に、失業は発生しない』である。新自由主義者たちが抱くこの種の奇妙な発想に対しては、全力でツッコミをいれなければならない。
……そんなわけないだろうがっ!


聞いてますか安倍首相w こんな竹中平蔵なんぞを産業競争力会議なんかで重宝してるんだから、そりゃ自民党も廃れますよね(`o´)