地元の美術館(と言っても結構遠い)でドイツポスター展が開催されていたので行ってきました。
実はここの美術館は中学生の時に来た以来で、道が分かるかな〜?と思って曖昧に行ったら、思いっきり迷ってしまいました(笑)
やっぱり勘じゃ駄目ですね。仕方ないので美術館に電話して、道のり聞いて、辿り着きました!
中に入ったら、エントランスに置いてある椅子とかは中学生の時に行った時のままで、懐かしい感じがしました。
(置いてあった場所は違ったように感じたんだけど、記憶違いかな?)
そして、いざポスター展へ!無料チケット持ってたからそれを渡したんだけど、そう言えばあの裏に電話した時に道のりとかメモしちゃったんだよね……迷った人だってバレたかな…(笑)
ドイツポスターは色とりどりで本当に綺麗でした。絵のようなんだけど、芸術作品としては価値が低い。ポスターって広告だから――文字を補足する為に絵が描かれてるから――悲しい運命かもね。でも、人の目に良く触れるから描き手としては遣り甲斐があるかもね。
初期のポスターは展覧会とかのポスターが多かった。宮廷関係とかね。なんかポスターに「宮廷」とかって軽々と書いてあるのが驚いたんだけどね(笑)当時のポスターは今とは違って上流だったらしい。
それにしても、今の私たちの美術展とかのポスターってほとんどがメインとなる作品を使ってポスターを作るけど、昔はわざわざポスターだけの為に絵を描いていたみたいです。
少し立つと商品とか店の広告とか雑誌の広告とかが出てくる。雑誌の広告はそのまま雑誌の表紙が使われてたりするんだけど。
私が気になったのは「ユーゲント-JUGENT-」って雑誌の表紙。草原みたいな所で女神みたいな女性の間にサングラスかけた、如何にも悪そうなちっちゃいオジサンが居て(笑)なんか異様な絵なんですよね。何か悪いことしたから連れて行かれようとしてるのかなぁ〜?と思いましたが。
しかもその隣に次週号が置いてあって(週刊なので)その絵ではまた女神的女性の間にちっちゃいオジサンが居て、今度は両側の女性の耳を引っ張ってるんです。こちらの絵が最初に刊行された雑誌の表紙なら、耳引っ張ったから連れて行きます!という感じの内容にも感じられるんですが、順番が逆なのでどんな物語があるのかが良くわからないと言う……(笑)あ、学芸員さんに聞けば良かった!
お店のポスターではレストランのポスターが気に入りました。ロブスターが美味しそうでした!(笑)
戦争の年代に入ると、やはり戦争らしいポスターが目につきます。兵隊の志願ポスターとか、鉱物系物資を政府に援助しなさい、とか。これを見て何人もの人が兵隊志願しのかなと思うと見てて痛かったです。あとはウサギの毛皮を調達しなさいとか……!ウサギちゃんが…!!
でも1枚だけ「戦争反対」的なポスターがありました。大きくそう書いてある訳ではありませんでしたが、そのポスターが残されているというのは凄いことだと思います。多分もっと戦争反対について書かれたポスターはあったのでしょうけど、それは焼かれてなくなったのでは無いでしょうか?
近現代になると、それまでとはうってかわってポップな感じになってきます。石鹸のポスターが可愛くて好きでした……というか、ポスターに描かれている服装が全然古くないのですよ。服装も廻っているってことなんでしょうね。
あと、日本で開催されたカルピスのポスターに当選したドイツやヨーロッパの国の方が描いた絵なども展示されてました。カルピスが芸術活動に力を入れていたとは……知りませんでした。そういえば、美術展からの帰りのバスの中にもカルピスの広告が…(笑)