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花散里

源氏物語でもあまり目立たない所にいる女性、花散里。私はこの方が2番目に好き。(1番は葵の上)花散里って、原文からもなんか癒し系な雰囲気漂っているんですよ。ふわふわしてるような。

目立たない存在なんですよね花散里って。でも逆に其処がそそられるというか、妙に色っぽいというか(笑)花散里は美人とは描かれてないのですが、源氏が一番一緒にいて落ち着く人なんですよ。まさに癒し系。

私が花散里を好きになったのは外国の方で、源氏物語のパロディを書いたもので、源氏の雲隠れのシーンを書いたものを読んでからです。その文章を書いた方も花散里が好きだったと思うんですよね。じゃなかったら書けないしね。しかもそれを書いたのが生粋の日本人ってところじゃないのが楽しいと思ったの。

原文の源氏物語には雲隠れっていう源氏の死を暗示する章があるけれど、中身が無いから色々と考えられて良いよね。最後を誰と迎えたのかとか、何故亡くなったのかとか想像できるから。

それで、その花散里のやつは花散里が源氏を抱いて、本当にあと少しで源氏の命の灯が消えそうなときに今まで愛した女性の名前を挙げていくんです。初めて恋をしたのは藤壺の宮、そして葵の上という奥さんを頂き……つらつらと語っていくのですが、その中に花散里がいないわけです。そして花散里は『もう1人、あと1人だけいらっしゃいませんでしたか?』と聞くのです。もう源氏は意識も朦朧としていて、今自分が誰に抱かれて支えられて、誰に語っているかもわかっていないのです。そして最後まで、花散里は自分の名が呼ばれることはありませんでした……。それが凄く切なくて哀しくて。それから花散里が気になり始め、徐々に好きになっていったのです。

そういえば、その『雲隠れ』の帖と言うのはもしかしたら紫式部は書いていたかもしれないという説があるそうですよ。だけどその帖を気に入らなかった人が取っ払ってしまって、それが後世に伝わっているだけであるとかね。もしくは一条天皇か藤原道長かその頃に有力者だった人が紫式部に命じて無しにしたかも……とも考えられますよね。

葵の上

やっぱり源氏物語って好き。私美術に携わっていなかてたら絶対文学部入って、源氏物語研究してたと思うわ。まぁそれでもやっぱり美術は好きだし。源氏物語だったら後からでも、こんなふうに趣味でも調べられるかなぁって思ったし美術に進んでいるけど。


私は誰の訳を読んだと言うわけではなく『原文の直訳』を読みました。だからかなり素直に受け入れてるというか、自分的な解釈をしていると思います。

最初に全部読み通したとき、私が好きだなと感じた女性は『葵の上』です。話によると、いくつかの本では葵の上は『悪女』だとか『悪妻』だなんて書いてあるそうです。でも、私はそれを聞いたとき『えっ?』って思ったんですよね。葵の上が悪妻だなんて、原文に何処にも書いてないんですよ。だからそれを聞いたときびっくりでした。私の中の葵の上ってすごーく可愛い女の子なんですよ?

葵の上は、言ってしまえばズバリ!『ツンデレ』です。中々素直になれないんですよ、源氏の前では。これが現代の男性だったら『ツンデレ!可愛い!』なんて思うかもしれないけど(笑)あいにく光源氏はそれに気づかない!だから葵の上はもっと甘えられないし素直になれない!もう、気付きなさいよ源氏!って感じが私の葵の上のイメージ。

確かに葵の上は源氏より年上だし、プライドみたいのも持っていたと思う。本来ならかなり身分の高い人で美しくて、帝に出仕しても良いくらいの方だからね。でも、葵の上だって源氏のこと好きだったと思うのよ。ただ素直になれなくて、自分の気持ちが言えなかっただけで。

そう思って読むとセツないんですよ。最期の2人のシーンとかね、やっと源氏も葵の上の愛しさに気付いて泣いてしまうんだもの。やっと解り合えたのに、ってね。

今度源氏物語を読むときは、葵の上はツンデレだと思って読んでみてください。とても愛しくなります。

源氏物語の切手

一千年記念ということで各地で各部門でイベントやらなんやらやってますね!!


そして私も……

買っちゃいましたぁ!!源氏物語絵巻の切手!!郵便局で宣伝を見た時からずっと欲しかったんです!!



うふふふふ(笑)



嬉しい!
普段から欲しいものを欲しいと言いつつ中々買えない(←金がない/売り切れ)私ですが、今回は手に入れましたぞ!


それにしても、この切手絶対使えない!!だとしても飾っとく?使うのはもったいない。だけど机の肥やしになってしまうのも嫌。


それなら額に飾ってみる…?切手コレクターでは無いのでファイルに入れるのも微妙ですし!


私源氏物語好きなんですよね。此処でも多分沢山語るはずです(笑)
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