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ターニングポイント


話題:歴史


人生で転換地点と言うべき場所が必ず存在するだろう。大小様々だろうが、避けては通る事は出来ない。
日本史の中で前半生と後半生でこれほどまでに違う人間も珍しい。



17歳から32歳までの15年、分家・独立する事無く部屋住みとして過ごします。
自らの住居を花の咲く事のない埋木にたとえ、「埋木舎」(ウモレギノシャ)と称します。
茶道、禅、歌道、能、武術などに明けくれます。彼の人生にターニングポイントが大きいモノでなければ、随一の文化人として名を残したのかもしれません。


しかし、時代はかれを歴史の表舞台に引き出します。世継ぎ候補の急死を受け、13代彦根藩主となります。
もう解ったでしょう。あの安政の大獄で有名な井伊直弼です。


「井伊の赤鬼」と称されるほどの剛腕を発揮します。
大老就任から僅か2ヶ月、日米修好通商条約締結。
その3ヶ月後には、先に記した安政の大獄を始めます。
そして、大老就任から2年弱、あの桜田門外の変にて凶刃に倒れるのです。


龍道真一著、「化天」(げてむ)。新しい視点から幕末をとらえ、井伊直弼が語られています。

幕末の独裁者と言われる彼の真の姿は何処にあるのでしょうか?
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