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もう7月が終わることに気づかないふりをしたい←

オレオレ詐欺ネタ。

(※後半は大学生。シモネタ注意()



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「もし阿部から電話かかって来て『オレだよ、オレ』って言われたら、喜んで払っちゃうよね♪」

ぬるくなったイチゴ牛乳を飲みながら嬉しそうに話すクラスメートの男を目の前にして、花井は今日何度目かの溜め息を吐いた。話題の本人は購買に買い出しに行っていて不在。これが7組の日常である。

「それじゃあ、まるでオレオレ詐欺だろ。阿部を勝手に犯人にしたら、怒られるぞ」
「ぷぷっ☆『あべあべ詐欺』ってなんか可愛くない♪」
「…いや、ビミョーだろ」

花井は曖昧に笑った。そして阿部が早く教室に戻って来ることを願った。


*


「もしもし、オレだけど」
「うへ?うわっ!ホントに阿部からかかって来ちゃったよ☆」

購買から水谷の携帯にかけたら、意味のわからないテンションで返された。せっかく電話してやったのに、と眉間にシワが寄る。

「俺がかけちゃ悪いかよ」
「悪くないよ〜。なに?なんかあった?」
「……やっぱ何でもない」
「ちょ、阿部?!気になるからっ!」
「知るかよ」
「えええ〜?!」

水谷の悲嘆の声に、思わず口元が緩む。

「お前、生クリーム好きだろ」
「へ?」
「生クリームサンド買ったから、お前の昼飯と交換な」
「う、うん」

じゃあ教室戻るわ、と言って電話は切れた。


*


水谷は思わぬ幸運にえへへと笑った。しかし、隣で聞いていたキャプテン花井は、静かにその幸せに水を差した。

「あのさ…お前、今さっき昼飯食い終わってるよな?」
「え?…あ。」

机の上には食べ終わったゴミを入れたコンビニの袋とぬるくなったイチゴ牛乳のパックしかなかった。
幸せから一転、青くなって恐る恐る携帯の着歴を表示してみたが、遅かった。
教室に帰って来た阿部は、珍しく上機嫌で。よくわからない鼻歌なんか歌ってて。ああ、これを今からオレの一言でぶち壊すのかと思ったら、何だか絶望的な気持ちになったけど。
覚悟を決めて、作り笑いをひとつ。

「ごめん、阿部」
「は?」

その後、怒った阿部に何を言われたかはご想像にお任せします。
ええ、どうせオレはクソレフトですよ。





そんなこともあったね、チョー懐かしい♪と変わらない口調で言う茶髪の男を横目にチラリと眺める。当時は想像もしなかった、今の2人の状況。裸でベッドの上。

「つか、会うたびになんでこうなんだよ」
「だって俺たち、健全な男子ですから☆」

お前と一緒にすんな。と言いたかったけれど、実際 似たようなもんだから何も言えない。悔しさに眉間を寄せて毛布に潜り込んだ。

「あべ〜?暑くないの?」

その毛布を捲って覗き込んでくる。コイツは、何年たっても空気が読めない。

「…暑いに決まってんだろ…つか、もう、近寄んなっ!」
「ええ〜?暑いのは夏だからで俺のせいじゃないし」

減らず口も変わらない。

「…うるせえ、黙れクソ」
「もう、阿部ってヤった後すぐ不機嫌になるよね」

水谷は今日も地雷を踏む。

「お前がっ!しつこいからっ!」
「だって阿部が可愛いんだもん♪」
「っ…!」

そして俺は今日も罠に嵌る。


「じゃあまた、電話するね〜」

罠に落としたら気が済んだのか、いつの間にか身支度を整えた水谷は、へらりと笑って部屋を出て行った。まるで詐欺にでも遭ったみたいな気分だ。


*


数日後。

「もしもし、阿部〜?俺だけど、週末そっち行っていい?」
「…却下」
「ええ〜?」
「要件それだけなら、切るぞ」
「ちょ、待って!」
「んだよ?」
「え〜と…、あ、こないだ言ってたゲーム買ったんだけど」
「対戦ならしないぞ」
「な、なんで?!」
「弱すぎて俺の相手にならない」
「なんだよそれぇ〜」
「フン」
「じゃあ、強くなる方法を伝授してください」
「日々精進あるのみ」
「まあ、そうでしょうけど」
「つか、面倒臭えから嫌だ」
「そこをなんとか」
「…仕方ねえな。今度奢れよ」
「やった〜♪」

で。2週間前と変わらない2人の状況。
どこで間違えたかなあ?と首を傾げていたら、毛布から足だけ出した阿部に脛を蹴られた。マジで痛い。

「このクソレ詐欺」
「ちょ、なにそれ?詐欺じゃないし、もうクソレじゃないもんね」
「うるせえ。時間ばっか長くて下手くそなくせに!」
「…ひ、ヒドいっ…!」

俺は傷ついちゃったよ。レフトフライ落としたとき以来の衝撃ですよ。
静かにうなだれていたら阿部が背中にのしかかって来た。正直、重たい。

「暑いよ、阿部…」
「仕返しだ」
「…えっと…なんかゴメンね…」
「は?何が?」
「いや、だから、下手くそで迷惑かけてるみたいだから」
「ああ、…別に」

阿部は自分で言い出したくせに何故かフォローした。少し元気が出た。
なんだか離れ難くてその日はずっと部屋に居座ってしまった。阿部は上機嫌でよくわからない鼻歌を歌っていた。もうすぐナイター中継が始まるらしくテレビ前に胡座をかいた彼の背中。冷蔵庫から勝手に麦茶を出して飲みながらぼんやり眺めていたら、阿部は振り返らずに言った。

「お前、このままここに住んじゃえば?」

俺は、麦茶を吹いた。

「ちょ、なに言ってんの?!」

確かに大学はもう夏休みだけれど。そういう問題じゃなくて。

「なに?何か問題あんの?」
「いや、ないです」

阿部がようやく振り向いた。

「別に急がねえけど、なんか今そう思ったから」
「あ、そうなんだ。うん」

願ったり叶ったりだけど、幸せすぎて怖い。こういうとき花井がいたら、なんて言うだろう。

「…これって、あべあべ詐欺?」
「はあ?詐欺はお前だろ」
「え?なんで?」
「……」

阿部はなぜか耳まで真っ赤になって、プイッとテレビの方を向いてしまった。どうやら野球中継が始まったみたいだ。

「ねえ阿部、俺と野球どっちが好き?」
「…野球」

やっぱりね。と予想通りの答えに笑った。我ながら女々しい質問をしてしまった。高校んときみたいに即答じゃないのは、テレビに夢中だからか、それとも。

「俺も今も好きだよ、野球」
「…おー」
「でも阿部はもっと好きだよ」
「…ん」

テレビに夢中な阿部は口数が少ない。それでも無視しないで返事をくれるのは阿部なりの愛情表現なんだと思う。

「あべあべ詐欺なら俺は喜んで引っかかるよ♪」
「勝手に詐欺師にすんな」

不機嫌そうに低い声で唸ったから、なんだか笑ってしまった。
いつ引っ越して来ようかな〜、と言ったら、驚いたように振り向いた。
平たい液晶画面から歓声が聞こえる。誰かがホームラン打ったみたいだ。野球中継そっちのけで俺のほうを見て固まっている阿部に、約束のキスを。



「ねえ阿部、俺と野球どっちが好き?」

もう一度、女々しい質問をしてみた。
阿部は一瞬その垂れ目を泳がせた後、頬を紅く染めて答えた。

「…両方」
「え?なにそれ、ズルいっ!」
「ズルいのはお前だっ!」


----------
END


久しぶりに書いたら果てしなく続きそうだったので終わらせました。ミズアベはエンドレスですよね、わかります←

お粗末さまでした☆m(_ _)m


20110731




7月は職場で踏ん張りどころな出来事があったので踏ん張りました。
接客って毎日が試合みたいだと思いました。しかも練習試合じゃなくて毎日が甲子園みたいな。
炎天下を走り回ってるわけじゃないから体力はまだ大丈夫だけど、苦戦した試合はメンタル半端なく削るよね。
でもオレ、まだ投げれるよ。
阿部君はサインくれないけど、脳内であんなことやこんなことまでしてくれるから、まだ投げれry←

振りを好きで良かったと思いました。(自己完結★)
頭と気持ちの切り替えは大事。


8月はリアル甲子園ですね!
そして9月は振りコミック発売予定!(講談社さんサイトでチェック♪)
10月2日は水谷オンリー☆

楽しみ〜♪

(´∀`)人(仝ω仝)

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まるまる♪もりもり
みんなたべるよ♪(あべを←)


というわけで、阿部受けオンリーが来年2月にあるらしいですよ〜!わあ〜い!
やっぱり主催様はカミサマだと思います(真顔)←

右阿部リミテッド}(仝ω仝)

楽しみすぎる〜♪(´∀`)

ちでじか?



(※昨日の正午ネタです。)

ひどい落書き写メをアプし続けてスミマセン。
消せるボールペン大好きです。一発書きです←

このひどい落書きシリーズも明日でラストだと思います。たぶん。
よろしければ、もう少しだけお付き合いくださ…m(_ _)m





本当はもっといろいろかきたかった、7月だから。

↓あべ



なんだか涼しかったですが。

そろそろまた暑くなると思って←


フミキと背中あわせ。

7月22日は



みずあべべの日!(´∀`)人(仝ω仝)


…というわけで、
落書きを写メってみました☆


扇風機の前で阿部の名前を連呼して「うぜえっ!」て怒らえればいいよ。笑

そんなお前らが、だいすきだ〜!

*


「あつい〜、アイス〜、あべたかや〜」
「うぜえ、クソレ、黙れ」
「ウフフ。阿部の冷たさで体感温度が下がった〜☆」
「……ここでボール球振らせてアウトひとつか」
「野球バカ〜、タレ目〜、すぐ怒る〜」
「……おい、何か言ったか?」
「だけど、そんな阿部もだいすきだ〜」
「……」

*


なんて、定番なネタ。
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