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夏風邪らんでぶー



すげーお久しぶりですみません!
元気です!
元気に夏風邪です!←

というわけで、
ミズアベ妄想らんでぶー!

(´∀`)人(仝ω仝)





(※大学生同居パラレルです、苦手なかたはご注意ください)

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俺は夏風邪をなめていた。
今それをとても実感している。
鼻水は止まらないし何だか体の節々が痛い。
体を労ろうと毛布にくるまって寝ようとしたら暑くてたまらない。
この状況をぜひ君に伝えたい、俺の愛する同居人、阿部隆也に捧ぐ夏風邪らんでぶー。

「というわけで、添い寝してください」
「断る。うつる。近寄んな。ボケ」

ひ、ヒドい!
目の前で同居人@ナイバッチ水谷がこんなに苦しんでいるのに!
微塵もブレないその冷たい言葉にむしろ快感すら覚える!

「うふふ、阿部ったら照れ屋さん☆」
「煩せえ。黙れ。クソレ」

そう言いながら振り向きもせず俺の寝ているベッドの横に腰をかけている阿部は、パラリと野球雑誌を捲った。
俺よりも野球が気になりますか、そうですか。まあ、わかってましたけど。
なんつーか、俺→阿部→野球みたいなトライアングラー?みたいな?

「阿部は氷枕のように冷たいね」
「…」
「その冷たさが俺を癒やしてくれるのです、つーか好きです、付き合ってくださ」
「お前、完全に熱あんだろ」
「えー?」

なんだか脳みそがふわふわして来ました。そろそろさっき飲んだ風邪薬が効いてくる時間。
ああ、阿部と話しながら寝落ちるなんて、しあわせ。
同居人が阿部でよかったなあ。

「…水谷?」

*

お喋りな病人の声が途切れた。
思わず振り向いてしまう。
水谷はいつの間にか眠っていた。
汗ばんだ額にはりく前髪。
思わず手を伸ばして触れた頬は思ったより熱かった。

高校の時なら、半径10m以内に近寄るなクソレ、とか言って本気で遠ざけただろう俺が、ベッドから離れずまして自ら触れるなんて、落ちたもんだな。
もう休んで困るような野球の試合がないからって、油断しすぎだ。
明日は出席重視の必修が一限からあるし、俺は今だって風邪ひいたら困るんだよ。

首をゆるゆると横に振って、触れた手を洗いにベッドから離れた。

*

目が覚めたら隣に阿部が寝ていた。
驚いて思わず着衣を確認してしまったけど残念ながら上下ともにしっかりパジャマを着たままだった。まあ、そうですよね。ただの同居人ですもんね。
ガッカリついでにこっそりオハヨウのキスでもしてやろうかと阿部の唇を見つめていたら、その少し上の目がパカリと開いて、

「おい、何してんだお前」
「へ?まだ何も」

ちょっとこれからキスでもしようかと、なんて口が裂けても言えません。スミマセン。

「ここは俺のベッドだ。侵入すんな」
「えええ?!昨日譲ってくれたじゃん!珍しく!」

あの前代未聞の優しさはやっぱり俺の妄想だったんですか。

「はあ?んなわけねー…」
「ですよねー。フミキったらうっかり夢と現実を間違えちゃった☆テヘ」
「…つーか、どーなんだよ」
「ん?なにが?」
「風邪だよ、風邪」
「あー。そういえばお陰様で鼻どおりもよくすっきり」
「熱、計れ」
「え、あ、はい」

差し出された体温計を受け取って、思わず口元がにやける。

「なに笑ってんだよ、気持ち悪い」
「えへへ、なんか今だけ投手みたいな扱いされてるなあって」
「…黙れクソレフト」

そばに落ちてた雑誌でバシッと頭を叩かれた。結構痛いんですけど。暴力はんたーい。

「…36度6分」
「ほぼ平熱か?」
「うん、お陰様で」

へらりと笑って見せたのは、少なくとも阿部に心配されてる気がしたから。

「じゃあ、俺、先行くから」
「え。ああ、今日一限か」
「おー」

気がしたけれどそれは一瞬ですぐにいつもの阿部に戻った。
本当に気のせいだったかもしれないし、そうでも別に構わない。

「ねえ、阿部」
「あ?」

歯を磨いきながら振り向いた同居人。
いま忙しいんだよとあからさまに顔に書いてある。

「ありがとうね」

一瞬、歯ブラシを持つ手が止まって、大きな垂れ目が瞬いた。
と思ったらあっという間に背中を向けられてしまった。
返事はない。
けど耳が赤い。ような気がする。
鏡越しに微笑んだら、睨まれた。

「うぜえ。笑うな」
「えへへ、でも阿部にうつらなくてよかった」
「クソレ菌うつされてたまるかよ」
「ちょ、なにそれ、普通に風邪だし俺はもうクソレじゃないですよー」
「ふん。クソレは永遠にクソ…へックシ…あ〜くそっ」

わあ、阿部ったらオヤジみたいなクシャミだけど阿部だから可愛い♪とか思ってる場合じゃないですよ。
歯ブラシをくわえたままくしゃみをしたらどうなるか、わかりますか。
そうです、俺の顔面が阿部の唾液まみれです。

「うわ、汚えな」
「阿部が言わないでよ」
「顔●(ピー)みてえ」
「ちょ、18菌になっちゃうからやめて」

それは俺もちょっと思ったけど、さすがに自粛しました。

「…なにニヤニヤしてんだよ、気持ち悪い」
「いや、スゴい熱烈な愛情表現だなあと思って」
「……は?」

この後、無表情の阿部に後頭部を捕まれて洗面台につっこまれてましたが、何か。

めでたし、めでたし。

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END


久しぶりに書いたらまあ終わり方がわかりませんよ。

夏雪みてます。
ゆうきゃんいっぱいしゃべってる!もえ!
タイトルはあきらかにその影響ですが、内容はみてたらわかりますが全く関係ないです、スミマセン。
せっかく夏風邪ひいたのでネタにしてやろうかと。
ミズアベに看病してもらえたらと。
思って夜更かししてるアホです。←早く寝ろ。


あと、こんなところですみませんが、いろいろ元気をくれたかたに感謝☆
いろいろ残念な私ですが、ささやかながら恩返しをできたらと思います。

とりあえず、いろんないみで脳みそが沸いてきたので寝ます。

夏風邪らんでぶー!
(´∀`)人(仝ω仝)

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