こんにちはー!
えへへ、お久しぶりです。
新年度おめでとうございますな方はおめでとうございます。あんまりおめでたくないかたもお疲れさまです。
噂のハイキューを録画で見てたら支部漁りたくなったけどまだ好きカプすらわからなくて、とりあえずいろんな素敵イラスト拝見して目の保養ありがとうございます!それから黄笠拝読して萌え泣いて、それからミズアベ検索して再読して萌え補給して、いつもありがとうございますと感謝*
そして思ったんですが、他は旬だしほっといても山ほど萌えが頂けるしそれで満腹なんだけど、ミズアベは読み専じゃないんだから私も、貧弱な脳みそと稚拙な表現力でもなんかしなきゃ、したい。
そんな気持ちに久しぶりになったので、
ブログで妄想メモです( ・∀・ )ゞ
ミズアベです。ほのぼの高校生?←
『月の形』
帰り道みんなとコンビニに寄って、駐車場に停めた自転車の横で夜空を見上げて月を探す。今日は雲に隠れて見えなかった。
水谷は奮発して買った120円のカニクリームコロッケをほふほふ頬張りながら、たまたま隣に伸びていたチームメイトの影に聞いた。
「ねえ、満月と三日月、どっちが好き?」
「…あ?」
返って来た声は、はたから聞いたら不機嫌そうな、でも近しい者が聞けばわりと機嫌が良いとわかる、短い返事だった。
「その質問、なんか意味あんの?」
「いや、俺が阿部の好みをまたひとつ知るだけだよ」
「…なんだよ、それ」
また変なこと言うな、とつぶやいて、正捕手は耳に手をやった。いつだったか水谷に、動揺するとすぐ赤くなると教えられてから、阿部は自覚があれば隠すようにしている。それを見た水谷は、優しい眼差しで微笑むことに、頭脳派の正捕手は未だ気付いていない。
「…で?どっちが好き?」
催促されて、仕方なく答える。本当は野球に全く関わりの無い問答をしてやる必要はないのだけれど、相手が水谷だと、どうも調子が狂う。
「満月」
「ふーん、そっか」
「うまそうだから」
丸い卵焼きみたいで、と思ったのに、パンケーキみたいだよね、と言われて眉間に少し皺が寄った。
「俺はね、三日月の方が好き」
「へえ」
聞きもしないのに水谷に教えられて、心底どうでもいい返事をした。この問答は終わりかと思ったが。
「三日月って、消えそうで消えないでしょ。しかも、ここから太って丸くなるしかないんだよ。ポジティブだよねえ」
本当に心底どうでもいい。けれど、なんとなく水谷に三日月は似合わないと思っていたから、理由がとてもそれらしくて少し安心した。
「阿部は満月みたいだ」
は?と振り返るとそこには、三日月の形の口で微笑う水谷がいた。
うまそう!と誰かが夜空を見上げて言った。いつの間にか雲が途切れて、橙がかった黄色に輝く太った半月が現れていた。オムライスみたい!と誰かが言った。みんな腹ペコだ。
別れ道で、今日も自転車をそれぞれの帰る家へと向け漕ぎ出す。しばらく走って家の前で自転車を降りた頃、それを見計らったかのように、阿部のポケットの中でスマホが震えた。ほとんど一方的な連絡手段に使っているSNSを開いて見ると、水谷から意味のわからないスタンプがいくつか連続で送られて来ていた。その横に"既読"と表示されるのを確認して、いつものように無視してそのまま閉じようかと思ったが、ふと思い出して、一言だけ返すことにした。
『お前は半月っぽい』
水谷は、帰宅途中のレンタルショップで借りていたCDを返却した後、停めていた自転車に戻りがてらスマホを確認して驚いた。阿部から既読表示以外の反応が来ている。素早く返事を打とうとして、なんて返せばいいかわからなくて、ハートのスタンプを各種連続送信した。スタンプの種類が尽きてようやく我に返って、怒られるかな?と思ったのだが、残念ながら、今度は既読にすらならなかった。阿部の機嫌はスマホ画面からではよくわからない。そういえば、お腹がすいた。コロッケひとつで足りる訳がない。オムライス食べたい。パンケーキはもっと食べたい。生クリームたっぷり乗せたやつ。よし、早く帰ろう!と自転車に跨った。走らせる前に良心的な返事を思いついたので送信しておく。
『オムライス食べたい』
阿部は野球と食べ物が大好物だ。思ったとおり、今度はすぐに既読になった。わかりやすい、と思わず頬を緩め、満足して自転車を走らせる。今とても鼻歌を歌いたい気分だ。
(明日の夜も月が見えると良いな)
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END
お粗末さまでした!(* ´ ∀`)人(仝ω仝)
どーでもいいけど、今ぐぐってみたら、ファミマのカニクリームコロッケが滅亡しててショックだったわ〜。時代の流れに置いてけぼり。わっしょい\(^o^)/