『性と死の感情論』



私が書く小説の、根幹にあるテーマ。



………なんて言うと、かなり大袈裟だけど。


でも、結構考えてる内容。

『生きる』
『死ぬ』
『性』
『感情』


生物である以上、目を背けられない問題。


昨日、生きていたこと。
今、生きていること。
明日、生きていること。
未来、生きていること。
自分が、誰かが、何かが、生きていること。

未来、死ぬこと。
今、死んでしまうこと。
過去、死んでいったこと。
自分が、誰かが、何かが、死んでいくこと。

男。
女。
大人。
子供。
老人。
恋。
セックス。

喜ぶ。
怒る。
悲しむ
楽しむ。
笑う。
泣く。
好き。
嫌い。



書く事で、どれくらい理解が出来るか。

書く途中で、どれくらい書き表せるか。

書いた後で、どれくらい感情を動かせるか。


泣きそうになりながら話を書いてみても、ちゃんと書けていない拙い文章じゃ、半分も伝わるかどうか。



さて、こんな前置きに何の意味があるのかというと。


キーワードは『感情移入』。


一人称は、感情を乗っけられる。

三人称は、感情を客観的に眺められる。


主人公の感情を、直接伝えられるのは前者だよな…。

後者なら、主人公に入り込まなくても読める。



ただ、書いてる本人は、感情を理解してないと。
一番登場人物の感情を理解している存在なワケでもある。



………どうしても、ネガティブなんだ。マイナスチックなんだ。

ダイレクトに感情を受けてしまうような。


むぅ…。
どうやって書けばいいだろう。

途中で、その暗さに負けたくはないのだが。


と、言うわけで、執筆開始です。

前菜気分で、違う話。
メインディッシュっぽく、後編。
デザート感覚的、BL。


………まぁ、テストとかも色々ある時期だから、1月だけじゃなくて、2月も含めた予定になるが。



秋学期もあと一ヶ月か。

宿題もやらないと。

バトン:三日目



《女の子》


あるところに、一人の少女がいました。
人より少し可愛い、いたって平凡な少女でした。


しかしその少女は、計算ではなく、本能や無意識のレベルで、かつ、自然に男性を引き付けるような可愛さを演出することが出来る、ある種の才能の持ち主だったのです。

だが、少女は自分の事に関しては鈍感だったため、そんな男性達の想いに気付く事は全くありませんでした。


ある少年は、幼稚園児だった少女に花壇の花を摘んでプレゼントしました。

でも少女は、『花壇の花を摘んじゃいけないんだー。』と言って、少年を怒ったのです。


ある少年は、小学生だった少女に、バレンタインに逆チョコを渡しました。

でも少女は、『チョコは苦手だからゴメンね。』と言って、貰ったチョコを少年の目の前で友達に渡したのでした。


ある少年は、中学生だった少女に、放課後に体育館裏で待っていますと手紙を出して、少女を呼び出しました。

でも少女は、入院したおばあちゃんに会いに行ったため、体育館裏には来ませんでした。


ある少年は、高校生だった少女に、ケータイのメルアドを教えて欲しいと言いました。

でも少女は、ケータイを持っていませんでした。



しかし、少女は大人になっていきます。



ある男性は、大学生だった彼女に、『好きです。付き合って下さい。』と、言いました。

少女だった女性は、頷きました。



少女は女性になり、その後、彼女は母親になり、おばあちゃんになっていきました。



平凡な少女は、平凡で、幸せな生涯を送ったのでした。





まぁ、その裏で涙した男性達も沢山居たワケですがね。



end





後書き→
続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2010年01月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
アーカイブ